髪が生えるメカニズム

髪への悩みを解決するために、まずは髪の構造や仕組みを知りましょう。

髪の毛って何で出来てるの?

髪の毛は、18種類のアミノ酸によって成り立っています。
この18種類のアミノ酸は、一定の組成率で結合し、『ケラチン』というタンパク質を作っています。
この『ケラチン』というタンパク質が、髪の毛の主成分です。

ケラチンとは

ケラチンは、上記で述べたようにタンパク質の一種です。
実は、爪や肌の角質層も、この『ケラチン』で形成されています。構成されているアミノ酸の割合によって、
髪や爪のように硬いもの、そして肌のように柔らかいものが出来上がります。
髪や爪などの硬いものは、硬質ケラチンとよばれ、肌の角質層は軟質ケラチンと呼ばれています。

実はこの『肌の角質層』が、変化して出来たのが髪の毛なのです。

髪の毛のつくり

髪の毛は、地肌から出ている部分(目に見える)の「毛幹」
地肌の中にある部分(目に見えない)の「毛根」に分かれます。
「毛根」の下には、「毛球」という膨らみがあり、ここが髪の毛を作るために大切な部分です。

「毛球」の先端は、『毛乳頭』と呼ばれ、先端を取り囲むように『毛母細胞』が存在します。

『毛母細胞』は、『毛乳頭』から栄養やシグナルを受け取り、活性化し、
毛球部分で少しずつ角化していき、髪の毛となります。

つまり、『毛母細胞』に栄養や酵素を送り、活発に活動し続けることによって
継続的に髪の毛が生成されていくのです。
『毛母細胞』は、体の中で最も活発で、髪は毎日0.35mm~0.4mm伸びていると言われています。

ヘアサイクル

毛髪は、一定の周期をもって抜け落ちます。
そして抜け落ちた後、約3ヶ月程休止し、その後また髪の毛をつくりだします。
これを毛周期(ヘアサイクル)と呼びます。
ヘアサイクルには個人差がありますが、一般的に女性の場合は4~6年、男性の場合は2~5年といわれています。

ヘアサイクルは、大きく分けて”成長期”、”退行期”、”休止期”の3つに分かれています。

毛根が最も活動し、毛母細胞が活発に栄養を取り入れ、分裂を繰り返している期間です。
分裂を繰り返して角化した毛母細胞は、髪の毛へと形を変えます。
成長期は、約2~6・7年と言われており、その後退行期へと移ります。
髪全体の約85~90%が成長期の髪で占めています。
成長期では活発だった毛母細胞も、退行期になると活動が著しく弱まります。
成長を終えた毛球部が縮小し、毛髪を成長させていた毛母細胞の分裂が減少します。
退行期は、約2~3週間かけてゆっくり起こり、やがて活動を停止する休止期へと入ります。
退行期は、髪全体の約1%と言われています。
毛母細胞の活動が完全に止まり、毛髪が頭皮にとどまっているだけの時期です。
自然と抜け毛となります。休止期は、3~4か月間で、
髪全体の10~15%といわれています。ここで、ヘアサイクルの周期が終了します。

休止期を終えると、毛乳頭が活動を再開して成長期へと入り、
新しい髪の毛が作られていきます。そしてまた、サイクルが繰り返されるのです。

だいたい、1日に約100本ほどの髪が周期の終了を迎え、抜けているといわれています。

成長期の髪と休止間の髪を見分ける方法

自身の抜け毛が、サイクル通りかを見分ける方法は『髪の先』です。

自身の抜け毛が、サイクル通りかを見分ける方法は『髪の先』です。

シニヨンヘアで気になる方は、ぜひチェックしてみましょう。

髪をひっぱるなどして、本来は成長期の髪として存在しているべき毛髪が抜けてしまうと、
やはり髪が薄く見える原因にもなります。
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